空売り投資家ジム・チャノス氏、ヘッジファンド閉鎖へ=WSJ

17日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、空売り投資家のジム・チャノス氏は40年近くにわたり運用してきたヘッジファンドを閉鎖することになった。写真は、2014年10月28日にNYで行われたロイターのイベントで発言するチャノス氏。(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[17日 ロイター] - 17日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、空売り投資家のジム・チャノス氏は40年近くにわたり運用してきたヘッジファンドを閉鎖することになった。
同氏は、2001年12月に不正会計で経営破綻したエネルギー企業エンロンを空売りして利益を得たことで知られている。また、経営難に陥った独決済会社ワイヤーカードや米テスラに対する空売りでも知られる。
同氏のチャノス・アンド・カンパニーの運用額は2008年に60億ドルあったが、現在はわずか2億ドル足らず。12月31日までに投資家の資金の大半を返却する予定という。
ブルームバーグによると、チャノス氏は投資家宛ての書簡で「ロング・ショートの株式ビジネスモデルがプレッシャーにさらされ、ファンダメンタルストックピッカーへの関心が薄れていることは周知の事実だ」とし、「私は研究と投資にこれまでと同様に情熱を注いでいるが、この情熱を別の形で追求する必要に迫られている」と説明した。
チャノス・アンド・カンパニーはロイターのコメント要請に応じていない。