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日経平均は反発、長期金利の上昇一服を好感 自律反発も

2023年10月05日(木)12時01分

 10月5日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比359円63銭高の3万0886円51銭と、6営業日ぶりに反発した。写真は都内にある東京証券取引所で2018年10月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)

[東京 5日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比359円63銭高の3万0886円51銭と、6営業日ぶりに反発した。日米の長期金利の上昇一服に加え、前日の米国株式市場での主要3株価指数の上昇を好感した。日経平均は前日までの5営業日で大幅に下落したため、自律反発を期待した買いも優勢となった。

日経平均は206円高と反発スタート。その後は38円44銭高の3万0565円32銭まで上げ幅を縮小する場面もみられたが、再び上昇基調に転じ、前引け前に363円69銭高の3万0890円57銭で高値をつけた。

日経平均は前日までの5営業日で1800円以上下落し、3日と4日にはマド(3万0830円85銭─3万1157円40銭)を開けている。マド埋めが完了した後は、更に安心感が広がりやすいという。

市場では「ここ最近の動きをみると、後場に海外投資家の参入で株価が大きく動くので、様子見している投資家がいることが考えられる」(フィリップ証券の笹木和弘アナリスト)との声が聞かれた。

時間外取引での米株先物3指数はマイナス圏、香港ハンセン指数などのアジア株は小幅高となり、日本株を大きく押し上げる外部要因とはならなかった。そのほか、市場では米議会での先行きの不透明感が上値を重くしているとの見方もあった。米議会下院で野党・共和党のマッカーシー議長が解任されたことを受け、後任選びが難航するとの見方が広がっている。

TOPIXは1.44%高の2250.93ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7640億7400万円だった。東証33業種では、鉱業と石油・石炭製品を除く31業種が値上がり。証券、その他金融、空運、不動産、輸送用機器などが値上がり率上位となった。

主力株では、アドバンテスト、東京エレクトロン、ファーストリテイリング、トヨタ自動車が反発し、日経平均を約109円押し上げた。半面、太陽誘電は6.5%安。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1666銘柄(90%)、値下がりは149銘柄(8%)、変わらずは20銘柄(1%)だった。

ロイター
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