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富士通と理研、量子コンピュータ「国産2号機」開発

10月5日、富士通と国立研究開発法人理化学研究所は5日、国産2台目の次世代の高速計算機である量子コンピューターを開発したと発表した。写真は富士通のロゴ。千葉で2016年10月撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)
Miho Uranaka
[東京 5日 ロイター] - 富士通と国立研究開発法人理化学研究所は5日、国産2台目の次世代の高速計算機である量子コンピューターを開発したと発表した。企業を中心に活用を進め量子コンピューターの社会実装を目指す。
NTTの協力も得て開発した2号機は、理研が3月に稼働した初号機と同じ64量子ビット(量子ビットは量子計算の基本単位で性能の目安)で、その開発ノウハウを基にしている。従来のコンピュータでは困難な問題の最適な解を求めることができるという。今後、1000量子ビット級の超伝導量子コンピュータの開発も行う。
10月5日から企業や研究機関に提供をはじめる。富士フイルムホールディングス、東京エレクトロンなどとも共同研究を行ってきており、提供先は2桁程度まで拡大させる考え。日本企業だけでなく海外の企業とも幅広く取り組みたいとした。