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米フォード、労使交渉に進展の兆し 新提案受け=関係筋

10月4日、米自動車大手フォード・モーターと全米自動車労働組合(UAW)の賃金交渉が会社側の新たな提案を受けて前進したことが分かった。9月29日、ミシガン州で撮影(2023年 ロイター/Rebecca Cook)
Joseph White David Shepardson
[デトロイト 4日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターと全米自動車労働組合(UAW)の賃金交渉が会社側の新たな提案を受けて前進したことが分かった。米3大自動車メーカー(ビッグ3)と組合の交渉に詳しい関係者が4日明らかにした。
UAWのショーン・フェイン委員長はフォードとゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティスの組合員15万人に対し6日に状況説明を行う予定という。新たなストを指示するのか、スト拡大を見送るのに十分な進展があったと伝えるのかは明らかでない。
関係者によると、フォードに加えステランティスなどとUAWの間でもここ数日に活発な交渉が行われた。ステランティスはコメントを控えた。
フォードは3日、20%超の賃上げを含む「包括的な」新提案を行ったと発表した。関係者によると、同社が以前に提案した生活費調整も合わせると、契約期間の賃上げ率は計30%近くになる可能性がある。
ただ、将来のバッテリー工場での組合代表権や確定給付年金の復活など、その他の重要な問題を巡って双方は合意を発表していない。