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NY外為市場=ドル/円乱高下、介入との見方も

ニューヨーク外為市場では、ドル/円が乱高下した。序盤に150.165円まで上昇した後、急速に反転し、一時147.30円まで下落。終盤は148円台後半で推移している。2022年9月撮影(2023年 ロイター/Florence Lo/Illustration/File Photo)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドル/円が乱高下した。序盤に150.165円まで上昇した後、急速に反転し、一時147.30円まで下落。終盤は148円台後半で推移している。
ドル/円が急に動意づいた際、市場では日本の政策当局が介入したとの見方も聞かれた。トレーダーは数週間前から、円安阻止に向けて日本の当局が介入する可能性を警戒していた。
トレーダーXのマーケットアナリスト、マイケル・ブラウン氏は「正直なところ、介入としか言いようがない。1ドル=150円のラインを超えた瞬間に大きく下落している。(介入でなければ)信じられないような偶然が重なったとしか考えられない」と述べた。
一方、みずほのシニアエコノミスト、コリン・アッシャー氏は、今回がもし介入だったとしても、少なくとも昨年と比べれば規模は小さいようだとした上で、「介入を期待していた投資家が介入と思われる動きに反応しているだけかもしれない」との見方を示した。
多くのトレーダーが、日本の当局が介入する可能性があるのは150円の水準と考えている。
日本の財務省幹部はロイターの取材に、介入の有無については「ノーコメント」とした。
ニューヨーク連銀はコメントの要請に応じなかった。
また一部のトレーダーは、日銀がレートチェックを行った可能性があると指摘した。トレーダーはこれを介入の前兆と見ている。
円は対ドルでの年初来下落率は約12%。
日本は2022年9月、1ドル=145円まで円安が進んだ際、1998年以来初めて円買い介入を行った。円が32年ぶり安値となる151.94円まで急落した昨年10月にも介入を行った。
ユーロ/ドルは1.0470ドル近辺、ドル指数は0.056%高の107.070だった。
ドル/円 NY終値 149.02/149.04
始値 149.89
高値 150.16
安値 147.40
ユーロ/ドル NY終値 1.0465/1.0469
始値 1.0476
高値 1.0485
安値 1.0449