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米ジェフリーズ、6─8月は74%減益、運用部門が大幅に落ち込む

2023年09月28日(木)10時30分

米金融グループのジェフリーズ・ファイナンシャル・グループが27日発表した第3・四半期(6─8月)決算は、利益が前年同期比74%減の5140万ドル、1株当たり0.22ドルとなった。写真は、NY市内の同社オフィスの前景。2021年12月8日に撮影。(2023年 ロイター/Eduardo Munoz)

Niket Nishant Lananh Nguyen

[27日 ロイター] - 米金融グループのジェフリーズ・ファイナンシャル・グループが27日発表した第3・四半期(6─8月)決算は、利益が前年同期比74%減の5140万ドル、1株当たり0.22ドルとなった。LSEGのデータに基づく市場予想平均の0.33ドルを下回った。

特に資産運用部門の収入が前年同期比97%減となり、全体の業績に最も大きく響いた。企業の合併・買収(M&A)を扱う投資銀行部門は2%減の6億4460万ドル。長引く景気の先行き不透明感が要因だ。

ただジェフリーズは、市場環境が改善し始めたと指摘。米連邦準備理事会(FRB)が利上げ打ち止めは近いと示唆していることを受け、M&Aは上向きつつあるとの見方を強めている。実際、投資銀行部門の収入は前期比では28%近く増加した。

こうした中でジェフリーズは、今年初め時点で299人だった投資銀行部門の幹部を来年初頭に360人程度まで増員する方針を示した。

ブライアン・フリードマン社長は「市場は『雪解け』して動き出している。われわれが提供するサービスは全般的にかなりしっかりした需要がある」と語り、最近新規株式公開(IPO)が続いていることやM&Aの商談が増加している点に言及した。

ジェフリーズの決算発表はJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなど米大手金融機関の決算内容を占うと手掛かりとして注目されている。

ロイター
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