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午後3時のドルは149円前半、11カ月ぶり高値圏で底堅い

2023年09月27日(水)15時30分

 9月27日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準と変わらずの149円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2021年11月撮影(2023年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準と変わらずの149円前半で取引されている。中国人民元の上昇を受けてドルが対円でも売られ、148円後半へ下落する場面もあったが、押し目買い意欲は根強く、午後には149円台へ値を戻した。

ドルは午前に149円前半から148.86円までじり安となった。上海市場で人民元が7.29元後半と、前日終値の7.31元前半から大きくドル安/元高に振れた水準で取引が始まると、ドル売り圧力が対円にも及んだ。

中国人民銀行(中央銀行)は27日午前、景気回復を支援するために金融政策を「的確かつ力強く」実施するとの声明を公表し、マクロ政策の調整を強化する方針を示した。

市場では、中国の大手国有銀がまとまってドルを売り込んだとのうわさも出回った。真偽は不明だが、その背景には急速なドル高に歯止めをかけたい人民銀行の意向があるのではないか、との観測がささやかれたという。

しかし午後にかけて元が反落すると、ドル/円も次第に値を戻した。

きょうは実質的な月末取引日で、多くの参加者が四半期末や半期末の節目を迎えるため、海外市場でも持ち高調整的な売買が活発となる可能性があるという。最近のグローバル市場の変動を踏まえると「月末取引はドル買いが優勢になる公算が高い」(外銀アナリスト)見通しだ。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 149.06/149.09 1.0558/1.0562 157.42/157.46

午前9時現在 149.05/149.06 1.0567/1.0571 157.52/157.56

NY午後5時 149.05/149.08 1.0571/1.0575 157.58/157.62

ロイター
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