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再送ソフトバンク、1200億円調達へ 日本初の東証上場「社債型種類株」

9月25日、ソフトバンクは1200億円の社債型種類株式の発行を決議したと発表した。写真は同社のロゴ。2017年7月、都内で撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)
(「日本で初めて」の記述を明確化しました)
Shinichi Uchida Ritsuko Shimizu
[東京 25日 ロイター] - ソフトバンクは25日、1200億円の社債型種類株式の発行を決議したと発表した。公募による発行で、東証プライム市場への上場を申請する予定。東京証券取引所に上場する社債型種類株式の発行は日本で初めて。
社債型種類株は、普通株主に配慮した商品性を持っており、議決権や普通株への転換権がない。発行する企業にとっては、普通株式による希薄化がない一方で、自己資本を拡充できる。購入する個人投資家にとっては、固定配当を得られるほか、5年経過の28年11月以降はソフトバンクによる取得が可能になるため、元本償還の可能性が高い。また、少額投資非課税制度(NISA)の対象となる。
ソフトバンクは5月、上限1200億円で発行登録をしていた。市場環境や事業進捗の状況などを勘案した結果、発行する環境が整ったと判断した。
募集株数は3000万株で、発行価格は1株4000円。払込み期日は11月1日。利率は未定だが、2029年3月末までは固定配当、同年4月以降は変動配当。
ソフトバンクは、調達する手取り概算額(1164億円)の使途について、生成AIを用いたサービス実現、次世代社会インフラの構築などに向けた投資資金や基地局などの設備投資に充当することを想定している。
関係者によると、次世代社会インフラの構築や脱炭素などで多額の投資が必要になると想定されるなか、個人が保有する現預金を活用するツールとして注目される。