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米個人投資家、先週は株大幅買い越し ヘッジファンドは残高減

7月10日、米国の個人投資家は先週、株式を約70億ドル買い越し、2016年以降で最高に近い規模になった。写真はニューヨーク証券取引所で7日撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国の個人投資家は先週、株式を約70億ドル買い越し、2016年以降で最高に近い規模になった。ロイターが閲覧したモルガン・スタンレーの機関投資家向けノートで分かった。
これによると、個人投資家は主に上場投資信託(ETF)を買い越したが、通信、主要消費財、公益事業を除く幅広いセクターで個別株も買い増した。
それでも、年初から7月7日までの個人投資家の買い越し額は800億ドルと、16年から22年までの1─6月の平均と比較すると60%減少した。
個人投資家とは対照的に、米国を拠点とする買いと空売りを組み合わせるロング・ショートのヘッジファンドは先週、世界株式のエクスポージャーを減らした。モルガン・スタンレーによると、リスク選好意欲の指標であるグロスレバレッジは前週比2%減少した。
ヘッジファンドは、医薬品セクターと日本を除くアジアの買い持ちを主に減らし、消費者関連セクターと日本株をポートフォリオに加えた。
モルガン・スタンレーは、プライムブローカーの顧客であるヘッジファンドを追跡調査し、その週にどのようなポジションを取ったかを明らかにしている。先週は6日時点で米国のロング・ショートのヘッジファンド運用残高が約1%減ったと推計した。