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英給与計算会社で情報流出、BAやBBCが被害

英給与計算・人事管理サービス提供会社ゼリスは5日、同社の給与計算システムで情報流出が起きたと明らかにした。写真は2021年5月、ロンドンのヒースロー空港で撮影(2023年 ロイター/John Sibley)
[ロンドン 5日 ロイター] - 英給与計算・人事管理サービス提供会社ゼリスは5日、同社の給与計算システムで情報流出が起きたと明らかにした。同社は航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、ドラッグストアチェーンのブーツ、放送局BBCなどから従業員の給与計算業務を受託している。カナダのノバスコシア州政府も情報流出の被害を受けた。
ゼリスとノバスコシア州政府は、「MOVEit」というファイル転送ソフトウエアを使った際に情報流出が起きた。ゼリスは影響を受けた顧客数は明らかにしなかった。
IAG傘下のBAは、影響を受けた従業員に問題を通知し、支援を提供していると発表した。ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス傘下のブーツは、同社従業員の個人情報の一部が流出したと説明。BBCによると、同社とゼリスは情報流出の範囲を調査している。
MOVEitを開発したプログレス・ソフトウエア(米マサチューセッツ州)は先週、同ソフトウエアにハッカーの侵入を許す欠陥があったと発表した。
ブーツは英国で約5万人を雇用。BAは約3万人、BBCは2万1000人余りの従業員を雇っている。