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アマゾン、ベライゾンなどと交渉 低価格携帯サービス提供へ=報道

2023年06月03日(土)03時22分

米インターネット通販大手のアマゾン・ドット・コムは、米国での低価格の携帯電話サービス提供に向けて通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ、TモバイルUS 、ディッシュ・ネットワークと交渉を進めている。2018年8月撮影(2023年 ロイター/Pascal Rossignol/File Photo/File Photo)

[2日 ロイター] - 米インターネット通販大手のアマゾン・ドット・コムは、米国での低価格の携帯電話サービス提供に向けて通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ、TモバイルUS 、ディッシュ・ネットワークと交渉を進めている。ブルームバーグ・ニュースが2日、関係者の話として報じた。

ブルームバーグによると、アマゾンは会員制有料サービス「プライム」会員に対して月額10ドル、場合によっては無料で携帯電話サービスを提供できるよう、可能な限り低価格で通信網の提供を受けられるように交渉している。交渉は6─8週間続いており、一時はAT&Tも参加していた。

アマゾンの広報担当者はロイターに対し「プライム会員の特典をさらに増やすことは常に検討しているが、現時点では携帯電話サービスを追加する計画はない」と述べた。

アマゾン株価は2%超上昇し、S&P総合500種の押し上げに寄与。一方、ベライゾン、Tモバイル、AT&Tの株価は3─8%安となった。

AT&Tはコメントを控えた。ベライゾンとTモバイルは報道を否定した。ディッシュはロイターのコメント要請に応じていない。

キーバンク・キャピタル・マーケッツのブランドン・ニスペル氏は、携帯電話サービスでは比較的新しい参入企業であるディッシュがアマゾンにとって最も可能性の高いパートナー企業になりそうだと指摘。ディッシュはネットワーク構築に必要な資金を得ることができる一方、他の通信事業者が「業界の現状を変えたくないのは明らか」でアマゾンと提携する可能性は低いとした。

ディッシュの株価は22%高となった。

ロイター
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