ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル/円半年ぶり高値から下落、神田財務官発言で

2023年05月31日(水)05時26分

ニューヨーク外為市場では不安定な展開。ドルは一時対円で6カ月ぶり高値を付けたものの、財務省の神田真人財務官の発言を受け下落。(2023年 ロイター/Shohei Miyano)

[ワシントン 30日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では不安定な展開。ドルは一時対円で6カ月ぶり高値を付けたものの、財務省の神田真人財務官の発言を受け下落。通貨バスケットに対しても一時付けていた10週間ぶり高値から下げに転じた。

財務省や日銀などは30日、情報交換会合を開催。神田財務官は、政府として「為替市場の動向をしっかりと注視し、必要があれば適切に対応していく考えに変わりない」と強調した。日々の為替市場の動きについては明言を避けた。一方で「為替相場の要因は本当に様々で、森羅万象が影響する」との考えも述べ、状況に応じてあらゆる選択肢を排除せず対応する、とした。

終盤の取引で、円は対ドルで0.42%高の139.85円。ドルは一時、2022年11月以来の高値となる140.93円を付けていたものの、情報交換会合のニュースを受け円が切り返し、その後も上げを維持した。

米債務上限法案の議会通過に向けた動きが注視される中、主要通貨に対するドル指数は欧州時間に10週間ぶりの高値となる104.53を付けたが、その後下げに転じ、103.870まで下げた。終盤は0.153%安の104.140近辺で推移した。

シルバー・ゴールド・ブルの為替・貴金属リスク管理ディレクター、エリック・ブレガー氏は、この日4%超下落した原油相場の動きと関連するところが大きいと述べた。

また、フォレックスライブのチーフ為替アナリスト、アダム・バトン氏は、債務上限を巡る合意にもかかわらずドルが下落したのは、月末特有の利益確定売りが要因である可能性があるとと指摘した。

投資家の間では6月2日に発表される米雇用統計に注目が集まっている。

ユーロ/ドルは一時2カ月ぶり安値に沈んだものの、その後切り返し0.12%高の1.0718ドル。ポンドも0.26%高の1.2391ドル。

暗号資産(仮想通貨)ではビットコインが0.15%高の2万7792.00ドル、イーサが0.78%高の1909.25ドル。

ドル/円 NY午後4時 139.74/139.77

始値 140.12

高値 140.13

安値 139.58

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0728/1.0732

始値 1.0730

高値 1.0746

安値 1.0715

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ベトナム国会議長、「違反行為」で辞任 国家主席解任

ビジネス

ANAHD、今期18%の営業減益予想 売上高は過去

ワールド

中国主席「中米はパートナーであるべき」、米国務長官

ビジネス

中国、自動車下取りに補助金 需要喚起へ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 7

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 8

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中