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午後3時のドルは小幅高の140円後半、買い戻し優勢

2023年05月30日(火)15時43分

 5月30日 ドル/円は午後3時時点で、前日の東京市場終盤(140.44/46円)から小幅高の140.67/69円付近で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月に撮影(2023年 ロイター/Murad Sezer)

[東京 30日 ロイター] - ドル/円は午後3時時点で、前日の東京市場終盤(140.44/46円)から小幅高の140.67/69円付近で取引されている。ドルが対ユーロなどで上昇した流れが波及し、対円でも買い戻しが優勢となっている。

東京市場は140円半ばで取引を開始。仲値にかけては、国内輸入企業による買いが入った一方で、半年ぶりの高値圏で推移していることから国内輸出企業による売りが多く出たとみられ、ドルはじりじりと軟化。また、時間外取引の米長期金利が3.75%付近まで低下したこともドルを下押し、一時139.97円付近まで下落した。

その後はドルが対ユーロや対オフショア人民元で上昇した流れが、対円にも波及し140円後半まで水準を戻した。

トレイダーズ証券の市場部長、井口喜雄氏は「(足元のドルは)月末絡みのフローも入っているとみられ、全体的に方向感に乏しい」と指摘。また、週後半に主要な米経済指標の発表を控える中、「ポジション調整の動きが出やすく、140円割れを再度試す可能性がある」との見方を示す。

市場は米債務上限問題を巡る31日の米議会採決に関心を寄せている。「最終的には法案が通過するとの見方が広がっているが、議会でもめるような事態となればドルの売り圧力がかかりやすい」(楽天証券のFXディーリング部、荒地潤氏)との声が聞かれた。

米共和党の強硬派の一角は29日、債務上限引き上げを巡るバイデン大統領とマッカーシー下院議長の合意に反対する姿勢を鮮明にした。

ユーロ/ドルは1.0684/88ドルと、2カ月ぶりの安値圏で推移している。豪ドルは対円、対ドルで下落。中国経済の回復が失速しているとの見方から、オフショア人民元が対ドルで半年ぶりの安値圏で推移し、経済的に結び付きの強い豪ドルの圧迫材料となった。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 140.67/69 1.0684/88  150.31/35

午前9時現在 140.46/48 1.0705/09  150.38/42

東京午後5時 140.44/46 1.0728/29  150.67/71

ロイター
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