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ベトナムのビンファスト、米国向け出荷のEVをリコール

ベトナムの新興電気自動車(EV)メーカーであるビンファストはこのほど、昨年第1弾として米国に出荷した全車両をリコール(回収・無償修理)すると発表した。米当局が安全上の理由で警告を出したことを受けた措置。写真はパリで昨年10月撮影(2023年 ロイター/STEPHANE MAHE)
[ハノイ 25日 ロイター] - ベトナムの新興電気自動車(EV)メーカーであるビンファストはこのほど、昨年第1弾として米国に出荷した全車両をリコール(回収・無償修理)すると発表した。米当局が安全上の理由で警告を出したことを受けた措置。
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)はビンファストのEV「VF8」999台について、ダッシュボード表示のソフトウエア不具合により重要な安全情報が表示されず、「衝突のリスクを高める恐れがある」と警告していた。
NHTSAは、999台のうち700台以上が今なおビンファストの手元にあり、顧客への引き渡しは行われていないとの推計を示した。
ビンファストはロイター宛ての声明でVF8シティ・エディションについて、ダッシュボードスクリーンが走行中ないし停車中に真っ白になる恐れを理由に自主回収を発表したと説明した。この問題による事故の報告は受けていないという。
2017年に設立され、米カリフォルニア州で今年販売を開始したビンファストは、VF8を米国に2回にわたり合計2097台出荷している。7月には欧州に最初の車両を出荷する計画。