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サイバー攻撃、金融システム全体の安定脅かす可能性=カナダ中銀
5月19日 カナダ銀行(中央銀行)は18日、金融システムの一部に対する大規模なサイバー攻撃が他の部分に急速に広がり、システム全体の安定を脅かす可能性があるとの懸念を示した。写真はカナダ銀行の看板。2017年5月、加オンタリオ州オタワで撮影(2023年 ロイター/Chris Wattie)
[オタワ 18日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は18日、金融システムの一部に対する大規模なサイバー攻撃が他の部分に急速に広がり、システム全体の安定を脅かす可能性があるとの懸念を示した。
国内金融システムに関する年次報告で、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、サイバー攻撃の可能性が主要な脅威になっていると指摘。
「金融システムの一部でサイバー攻撃が成功すると、他の部分に急速に広がり、全体的な金融安定性を脅かす可能性がある」とした。
深刻な事態に陥れば、サービスの提供に支障をきたし、被害を受けた機関に大きな損害を与え、金融システムに対する国民の信頼を損なう可能性があるとの認識を示した。
重要な、あるいは広く利用されているサードパーティーのサービスプロバイダーに対するランサムウエア(身代金要求型ウイルス)攻撃が依然として懸念されると指摘した。
脅威の規模を考えると、金融システムの参加者は厳密な対応と復旧計画を持つ必要があるとした。