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米国株式市場=上昇、ハイテク株に買い 地銀株は軟調

米国株式市場は上昇して取引を終えた。30日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。ハイテク関連株への買いが継続した。一方、バイデン政権が議会承認不要で実施可能な中堅銀行に対する規制強化策を提示したことで地銀株が売られた。
S&Pテクノロジー株指数は1.1%上昇。フィラデルフィア半導体指数も約1年ぶり高値を付けた。
バイデン政権はこの日、議会承認不要で実施可能な中堅銀行に対する規制強化策を提示。流動資産の一段の確保や資本金の増額、定期的なストレステスト実施のほか、破綻した場合の整理方法を詳述した清算計画(リビング・ウィル)の準備などが含まれている。
KBW地銀株指数は2%、S&P500金融株指数は0.3%、それぞれ下げた。
クレセット・キャピタルのジャック・アブリン最高投資責任者(CIO)は「テクノロジーセクターは恐らく金融(セクター)から最も離れている」とし、そのため金融セクターからの資金シフトが進んでいるとの見方を示した。
テクノロジーセクターは第1・四半期に約20%上昇している。ナスダック指数の四半期ベースの上げは2020年末以来の大きさとなる勢い。
投資家は31日発表の2月の米個人消費支出(PCE)物価指数を注目している。1月の数字では個人消費支出の大幅な加速が示された。
この日発表された米新規失業保険申請件数は市場予想以上に増えた。
2022年第4・四半期の米実質国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比2.6%増と、改定値の2.7%増から下方改定された。
アリババ・グループは3.5%高。ロジスティック部門が香港上場に向け銀行と準備を始めたとの報道を受けた。
JDドットコム(京東商城)は不動産インフラ部門の分離計画を受けて7.8%高となった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.7対1の比率で上回った。ナスダックでは1.18対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は103億6000万株。直近20営業日の平均は126億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 32859.03 +141.43 +0.43 32807.43 32905.80 32682.87
前営業日終値 32717.60
ナスダック総合 12013.47 +87.24 +0.73 12010.45 12044.79 11953.37
前営業日終値 11926.24
S&P総合500種 4050.83 +23.02 +0.57 4046.74 4057.85 4032.10
前営業日終値 4027.81
ダウ輸送株20種 14129.50 +57.64 +0.41
ダウ公共株15種 932.91 +4.08 +0.44
フィラデルフィア半導体 3208.26 +51.15 +1.62
VIX指数 19.02 -0.10 -0.52
S&P一般消費財 1134.30 +10.08 +0.90
S&P素材 500.05 +3.19 +0.64
S&P工業 845.47 +1.92 +0.23
S&P主要消費財 773.93 +2.64 +0.34
S&P金融 529.19 -1.55 -0.29
S&P不動産 229.76 +2.76 +1.22
S&Pエネルギー 630.90 +2.19 +0.35
S&Pヘルスケア 1493.96 +8.15 +0.55
S&P通信サービス 187.63 +0.60 +0.32
S&P情報技術 2600.86 +29.34 +1.14
S&P公益事業 341.42 +1.38 +0.40
NYSE出来高 8.46億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28000 + 200 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 27940 + 140 大阪比