ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は反発、米利上げ再加速懸念和らぎ2カ月半ぶり高値

2023年03月03日(金)12時06分

3日午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比399円50銭高の2万7898円37銭と反発した。写真は2020年0月、東京証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 3日 ロイター] - 3日午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比399円50銭高の2万7898円37銭と反発した。米国での利上げ再加速への警戒感が和らいだことに加え、中国景気の回復期待もあり、幅広い銘柄が買われた。指数は年初来高値を上回り、2カ月半ぶり高値に上昇した。

日経平均は高く寄り付いた後も徐々に上げ幅を拡大し、一時411円高の2万7910円36銭に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)高官のハト派寄りの発言が伝わって利上げ再加速の懸念が和らぎ、米金利上昇にも関わらず前日の米国株は上昇しており、日本株も好感する形で幅広い銘柄で買いが先行した。

半導体関連や電子部品も総じてしっかり。市場では「米利上げ再加速への警戒感の和らぎと、日銀の次期総裁候補による緩和継続への思惑もあり、グロース株にも安心感が出ている」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。

中国景気回復への期待感が継続し、関連銘柄がしっかりだったほか、2月の既存店売上高が堅調だった小売各社も物色され、ファーストリテイリングの上昇が指数を90円以上、押し上げた。

TOPIXは1.26%高の2019.67ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5105億3300万円だった。東証33業種では、全業種が値上がりした。値上がり率上位には、精密機器や卸売業、化学工業などが並んだ。

安川電機やエービーシー・マートは堅調。HOYAはしっかりだった。一方、大塚HLDGは一時昨年来安値を更新。ソフトバンクグループは小安い。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1533銘柄(83%)、値下がりは247銘柄(13%)、変わらずは55銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EUと米、ジョージアのスパイ法案非難 現地では抗議

ビジネス

EXCLUSIVE-グレンコア、英アングロへの買収

ワールド

中国軍機14機が中間線越え、中国軍は「実践上陸訓練

ビジネス

EXCLUSIVE-スイスUBS、資産運用業務見直
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中