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日産の4─12月期は営業益51%増、値上げ寄与 通期販売30万台下げ

2023年02月09日(木)19時03分

 2月9日、日産自動車が発表した2022年4─12月期連結決算は、営業利益が前年同期比51.4%増の2897億円だった。写真は米ロサンゼルスで昨年11月撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)

[東京 9日 ロイター] - 日産自動車が9日に発表した2022年4─12月期連結決算は、営業利益が前年同期比51.4%増の2897億円だった。販売奨励金の減少や値上げが寄与した。23年3月期の業績予想は据え置いたが、世界販売計画は340万台と従来から30万台下振れる。半導体不足や中国での新型コロナウイルス感染拡大で生産制約を受けるため。

純利益は同42.9%減の1150億円。前年同期に計上した独メルセデス・ベンツグループ(旧ダイムラー)株の売却益がなくなったほか、ロシア事業撤退に伴う特別損失1105億円が響いた。

世界販売は17%減の約241万台だった。通期の販売計画では、北米を従来の119万台から106万台、中国を122万台から104万5000台に下方修正した。北米は半導体不足で一部の車種が低迷。中国はコロナの感染拡大が響いた。

アシュワニ・グプタ最高執行責任者は会見で、北米では半導体不足で落ち込んだ車種の生産を1─3月期から増やし、「商品構成を改善させ、挽回する」と述べた。ゼロコロナ政策が解除された中国では「2月に入ってから販売が回復しつつある」といい、通期決算発表時に詳細を説明するとした。

通期の営業利益予想は従来通りの前期比45.6%増の3600億円で、市場予想(IBESによるアナリスト16人の予想平均値:3457億円)を上回る。

通期業績予想の想定為替レートは1ドル=134円(従来は135円)、1ユーロ=140円(同137円)に見直した。

ロイター
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