ニュース速報

ビジネス

ロシア産ディーゼル油などにも価格上限、G7など5日から

2023年02月04日(土)11時50分

主要7カ国(G7)とオーストラリアは3日、海上輸送されるロシア原産の石油製品の上限価格について合意した。2022年3月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)

[ワシントン 3日 ロイター] - 主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリアは3日、海上輸送されるディーゼル油などロシア産石油製品の上限価格について合意した。

声明によると、原油に対してプレミアムが付されるディーゼル油などの石油製品の上限価格は1バレル=100ドル、重油やナフサなどディスカウントされる石油製品の上限価格は45ドルとなる。上限価格は5日、または「その後速やかに」実施されるとしたが、5日より前に船積みされた石油製品については「時限的な例外」が含まれるという。

イエレン米財務長官は、新たな措置は昨年12月に設定した原油価格の上限に加え、世界のエネルギー市場における供給を維持しながらロシアの石油収入を一段と制限することになると指摘。

「(ウクライナでの)ロシアによる違法な戦争を遂行する能力を低下させる」上で重要な役割を果たし、これまでの制裁と合わせ「プーチン氏に対し残忍な戦争のための資金確保か苦しい経済を支えるかの選択を迫る」とした。

G7、EU、オーストラリアはロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルとする措置を12月5日から実施。価格が上限を上回る場合、海運や保険、再保険会社が貨物を扱うことを禁止した。

イエレン長官は世界のエネルギー市場には引き続き十分な供給があるとし、中国やインドなどが価格上限を利用してロシア産石油を大幅に値切いていることを示す報告もあると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル、対円で横ばい 米指標再開とFR

ビジネス

米、対スイス関税15%に引き下げ 2000億ドルの

ビジネス

米国株式市場=まちまち、来週のエヌビディア決算に注

ビジネス

12月利下げ支持できず、インフレは高止まり=米ダラ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 5
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 8
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 9
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 10
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中