ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは小幅高で130円前半、米FOMC結果待ち

2023年02月01日(水)15時20分

 2月1日、午後3時のドル/円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控える中、持ち高調整のドル買い/円売りがやや優勢となった。写真は米ドル紙幣。昨年2月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控える中、持ち高調整のドル買い/円売りがやや優勢となった。前日のニューヨーク市場終盤(130.09/12円)から小幅高の130.28/30円付近で推移している。

仲値にかけては実需のドル売りフローがでたとみられ、一時129.85円付近まで軟化。その後は再び130円前半まで買い戻しが入った。全体的に様子見ムードが強く、約47銭と狭い値幅内での推移にとどまった。

前日発表された2022年第4・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比0.1%減と、21年第4・四半期以来1年ぶりの低水準となるなど、インフレ鈍化を示す内容となった。

ただ、「市場が想定している年後半の米利下げが可能になるほど、今後物価上昇圧力が鈍化するのかは不透明だ」と、ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト、上野剛志氏は指摘する。

今晩の米FOMCでは、25ベーシスポイント(bp)の利上げと2会合連続で利上げ幅を縮小するとみられる。一方、インフレの伸び率の水準は依然高いほか、雇用の逼迫感を背景に「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のトーンが利上げ停止や年内の利下げの示唆などハト派に傾く可能性は低い」(上野氏)とみる。

金利先物市場は年内の利下げを織り込む一方、FOMCメンバーの最新の金利見通しは年末の予想中央値が5.1%と、今後の金利見通しには市場と当局の間に温度差がある。

JPモルガン証券によると、年始以降の相関度はさほど強くないものの、市場が織り込むターミナルレート(政策金利の最終到達点)が10bp変動すると、ドルは3円強動く関係にあるという。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 130.28/30 1.0870/74  141.63/67

午前9時現在 130.10/12 1.0859/63  141.29/33

NY午後5時 130.09/12 1.0862/64  141.31/35

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ソフトバンクG、1―3月期純利益5171億円 通期

ビジネス

英金利は高止まりの可能性も、中銀チーフエコノミスト

ビジネス

独ZEW景気期待指数、5月はプラス転換 予想も上回

ビジネス

ホンダ社長、日産との統合協議再開「当分もうない」
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 7
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 8
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 9
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 10
    ハーネスがお尻に...ジップラインで思い出を残そうと…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 8
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 9
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中