ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、予想下回る雇用コストの伸び受け

2023年02月01日(水)06時04分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。昨年7月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。第4・四半期の米雇用コスト指数の伸びが予想を下回ったことを受けた。

米労働省が31日に発表した2022年第4・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比1.0%上昇と、伸びは第3・四半期(1.2%)から鈍化し、21年第4・四半期以来1年ぶりの低水準となった。また、ロイターがまとめた市場予想(1.1%)を下回った。

それでも米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げが揺らぐ可能性は低いとみられている。

CIBCキャピタルマーケッツの北米FX戦略責任者ビパン・ライ氏は「予想を下回ったとはいえ、客観的に見れば、なおかなり堅調な数値で、FRBが引き続きタカ派的であることにつながる」と述べた。

米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが31日に発表した11月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、全国の住宅価格指数が前年同月比7.7%上昇と10月の9.2%上昇から伸びが鈍化した。

フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、FRBの政策金利が現行の4.33%から上昇し、6月に4.91%でピークに達し、12月には4.48%まで引き下げられるとの見方が織り込まれている。

ライ氏は「パウエルFRB議長と連邦公開市場委員会(FOMC)はもう少し長期にわたり金利が上昇するという事実を示したいはずだ。現時点では市場がそのようなシナリオを信じるかどうかが重要だ」と語った。

ドル指数は0.21%安の102.03。序盤には102.61と2週間ぶりの高値を付けたが、アナリストによると月末に向けたポジション調整が要因という。

月間では昨年12月の2.26%安に続き1.39%安となる見込み。昨年11月には5.07%安と2010年9月以降で最大の下げとなっていた。

昨年9月28日には114.78と20年ぶりの高値を付けていた。

ユーロ/ドルは0.21%高の1.0867ドル。序盤には1.0802ドルまで下げる場面があった。

欧州連合(EU)統計局が31日発表した第4・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.1%増と、予想外の増加を記録した。エネルギー高騰、信頼感の低下、金利上昇が重しとなったものの、景気後退(リセッション)を回避した。ロイターがまとめた市場予想は0.1%減だった。

欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中央銀行)は2日に0.50%ポイントの利上げを決定すると見込まれている。

ポンド/ドルは0.16%安の1.2329ドル

ドル/円は0.24%安の130.12円。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英3月製造業PMI低下、中東紛争でコスト急上昇

ワールド

ドンバス撤退でロシア期限通告、ウクライナは「早く決

ビジネス

独主要経済研究所、26・27年成長予測を下方修正 

ワールド

アベノミクスは「かなりの成果」、利上げ方針の論評は
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 5
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 6
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 7
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 8
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 9
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 10
    韓国・週4.5日労働制が問いかけるもの ──「月曜病」解…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中