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米新規失業保険申請は微増の21.6万件、予想ほど悪化せず

2022年12月23日(金)01時08分

米労働省が22日に発表した17日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は2000件増の21万6000件となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は22万2000件だった。(2022年 ロイター/Joshua Schneyer)

[ワシントン 22日 ロイター] - 米労働省が22日に発表した17日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は2000件増の21万6000件となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は22万2000件。予想ほど悪化せず、労働市場がなお引き締まった状態にあることを示す水準にとどまった。

17日までの1週間の申請件数は、12月の雇用統計の非農業部門雇用者数に関する事業所調査期間と重なっている。

申請件数はこのところ増減を繰り返しているものの、エコノミストが警戒水準としている27万件を超えることなく推移。ハイテクや住宅など金利に敏感な部門でレイオフが相次いでいるが、全体の申請件数には大きな影響は出ていない。

調整前の申請件数は4064件減の24万7867件。マサチューセッツ州で大きく増加したものの、カリフォルニア州、インディアナ州、オハイオ州、テキサス州の大幅減で相殺された。

FWDBONDS(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「経済は予想ほど悪化していない」とし、「物価上昇圧力が続くと予想されるため、米連邦準備理事会(FRB)は来年も一段の利上げを実施しなければならない可能性がある」と述べた。

10日までの1週間の継続受給件数は前週比6000件減の167万2000件だった。継続申請件数は10月上旬から増加傾向にあったが、10カ月ぶりの高水準から減少した。

ロイター
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