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マイクロソフトのゲーム大手買収、米当局が提訴 競争阻害で
12月8日、米連邦取引委員会(FTC)は、マイクロソフトによるゲーム大手アクティビジョン・ブリザードの買収について、競争を阻害するとして差し止めを求めて提訴した。ニューヨークで1月18日撮影(2022年 ロイター/Carlo Allegri)
[ワシントン 8日 ロイター] - 米連邦取引委員会(FTC)は8日、マイクロソフトによるゲーム大手アクティビジョン・ブリザードの買収について、競争を阻害するとして差し止めを求めて提訴した。
マイクロソフトは今年1月、人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」で知られるアクティビジョンを687億ドルで買収する計画を発表した。ゲーム業界で最大の買収案件となる。
FTCは、マイクロソフトがゲームコンテンツを買収して競合との競争を抑圧した過去があると指摘。FTCの担当者は、同社がゲーム業界の競合へのコンテンツ供給を阻むことができ、それを既に示していると述べた。
マイクロソフトのブラッド・スミス社長は、この件に関する自社の考えに自信があり、法廷で提示する機会を歓迎すると述べ、FTCと争う姿勢を示した。
マイクロソフトのアクティビジョン買収は欧州でも規制面での向かい風に直面している。関係筋によると、マイクロソフトはこの買収計画について、今後数週間以内に欧州連合(EU)反トラスト(独占禁止)当局に譲歩案を提出する公算が大きい。欧州委員会は、反対表明として知られる競争上の懸念に関する正式なリストを公表する方向で調査を進めており、来年1月に期限を迎える。その前に譲歩案が提出されれば、審査期間が短くなる可能性がある。