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ファイザー/ビオンテック、コロナワクチン特許でモデルナを反訴
12月5日、 米ファイザーおよびパートナー社の独ビオンテックは、新型コロナウイルスワクチンを巡る米モデルナとの特許訴訟で、ボストン連邦裁判所に反訴した。写真はモデルナのロゴとワクチンのイメージ。2021年1月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[5日 ロイター] - 米ファイザーおよびパートナー社の独ビオンテックは5日、新型コロナウイルスワクチンを巡る米モデルナとの特許訴訟で、ボストン連邦裁判所に反訴した。モデルナの訴えの棄却と同社の特許は無効であり侵害されていないという判決を出すよう求めている。
モデルナは8月にファイザーを最初に訴え、自社がコロナ流行前に開拓したとするイノベーションに関する3つの特許権をファイザーが侵害していると非難。ドイツでもファイザー/ビオンテックを相手取り関連訴訟を提起している。
ファイザーの広報担当者は、自社とビオンテックは自らの知的財産に自信を持っており、モデルナの主張に対抗すると述べた。
モデルナからは5日の反訴に関するコメントを今のところ得られていない。
ファイザーとビオンテックは5日の提出書類で、両社のワクチンは独自に開発したと主張。モデルナの訴訟を「修正主義的な歴史」と指摘し、基礎となる「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術に対する両社の科学者の貢献や、米国立衛生研究所(NIH)の研究者の貢献をモデルナが無視していると訴えた。
また、モデルナがパンデミック中に他のワクチンメーカーを訴えないと約束した時点で、同社が訴訟を起こす権利を放棄したとも主張。パンデミックはまだ終わっていないとした。