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9月のカナダ製造業PMI、2カ月連続で50割れ 金利上昇が圧迫
10月3日、S&Pグローバルが発表した9月のカナダ製造業購買担当者景気指数(PMI)は季節調整済みで49.8となり、好不況の分かれ目の50を2カ月連続で割り込んだ。写真はカナダ・トロントにあるカナダグースの工場。2018年2月撮影(2022年 ロイター/Mark Blinch)
[トロント 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日に発表した9月のカナダ製造業購買担当者景気指数(PMI)は季節調整済みで49.8となり、好不況の分かれ目の50を2カ月連続で割り込んだ。借り入れコストの上昇と不透明な経済見通しを背景に、新規受注が減少した。
ただ、2020年6月以来の低水準だった8月の48.7からは上昇した。
S&Pグローバルのエコノミスト、シュリーヤ・パテル氏は「材料不足と納期遅れの影響がなお響いており、生産と新規受注は引き続き減少した」と指摘。「金利上昇とマクロ経済の低迷を受け、顧客は発注をためらうようになっており、需要が下押されている」とした。
「カナダ企業はリセッション(景気後退)を懸念し、自社の成長予測を見直している」とも述べた。
カナダの中央銀行は3月以降、政策金利を300ベーシスポイント(bp)引き上げており、政策金利は14年ぶり高水準の3.25%となっている。