ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=下落、米債利回り上昇で大型株に売り

2022年08月20日(土)06時19分

米国株式市場は下落して取引を終えた。米債利回りの上昇を受け、大型株を中心に幅広く売られた。週間ではS&P総合500種が5週ぶりに値下がりした。(2022年 ロイター/Jeenah Moon)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。米債利回りの上昇を受け、大型株を中心に幅広く売られた。週間ではS&P総合500種が5週ぶりに値下がりした。

アマゾン・ドット・コム、アップル、マイクロソフトなどが軒並み売られ、S&P500とナスダック総合を押し下げた。金利上昇はハイテク株やグロース株の逆風となりやすい。

米10年債利回りは3%に迫った。ドイツの生産者物価指数(PPI)の伸びが過去最大となり、独連邦債利回りが急上昇したことに追随した。

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は19日、9月20─21日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)でどの程度の幅の利上げを実施するか決定するまで、まだ多くの時間が残されているとの認識を示した。

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズ(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「世界的な金利上昇と中銀当局者の発言が薄商い下での株売り要因として使われている」と述べた。

主要3株価指数は週間で下落。S&P500は約1.2%、ナスダックは2.6%、ダウ工業株30種が約0.2%、それぞれ下落した。

スポットガンマの創業者、ブレント・コチュバ氏は、19日はオプション取引の満期日に当たるため短期的に株価が変動しやすいと述べた。

個別株では、米生活雑貨販売のベッド・バス・アンド・ビヨンドが40.5%急落。第2位株主の投資家ライアン・コーエン氏による保有株売却を受けた。

銀行株も2.1%下げた。

米農業機械メーカーのディアは通期利益見通しを引き下げたものの、小幅高となった。

米取引所の合算出来高は100億1000万株で、今年最小水準となった。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を6.06対1の比率で上回った。ナスダックは3.59対1で値下がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33706.74 -292.30 -0.86 33904.6 33904. 33627.

9 69 09

前営業日終値 33999.04

ナスダック総合 12705.22 -260.13 -2.01 12832.2 12859. 12674.

7 01 87

前営業日終値 12965.34

S&P総合500種 4228.48 -55.26 -1.29 4266.31 4266.3 4218.7

1 0

前営業日終値 4283.74

ダウ輸送株20種 14771.75 -263.59 -1.75

ダウ公共株15種 1056.06 -1.16 -0.11

フィラデルフィア半導体 2953.34 -84.50 -2.78

VIX指数 20.60 +1.04 +5.32

S&P一般消費財 1317.25 -28.25 -2.10

S&P素材 497.42 -9.16 -1.81

S&P工業 834.36 -10.72 -1.27

S&P主要消費財 798.74 -2.78 -0.35

S&P金融 580.07 -11.96 -2.02

S&P不動産 279.45 -2.72 -0.96

S&Pエネルギー 603.60 +0.14 +0.02

S&Pヘルスケア 1547.34 +4.24 +0.27

S&P通信サービス 196.85 -3.66 -1.83

S&P情報技術 2589.56 -48.24 -1.83

S&P公益事業 393.39 -0.20 -0.05

NYSE出来高 9.15億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28735 - 195 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 28725 - 205 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個

ワールド

「トランプ氏と喜んで討議」、バイデン氏が討論会に意
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中