ニュース速報

ビジネス

日経平均は大引け=3日続伸、終値で2万8000円回復 半導体株高が支援

2022年08月05日(金)15時47分

8月5日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比243円67銭高の2万8175円87銭と、3日続伸して取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影。(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 5日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比243円67銭高の2万8175円87銭と、3日続伸して取引を終えた。値がさの半導体株などが買われて指数を押し上げたほか、好業績銘柄が物色された。心理的節目2万8000円を上回り、6月9日以来の高値に上昇した。 日経平均は小幅安で始まった後、短時間でプラスに転換し、徐々に上げ幅を拡大した。前日の米国株市場でグロース株中心のナスダック総合が堅調となったことを受けて値がさの半導体関連株などの一角が買われ、指数の押し上げに寄与した。

台湾株が上昇したほか、米株先物が小じっかりと推移したのを支えに、日経平均は騰勢が強まった。好業績銘柄への買いも支援した。午後も堅調な地合いは継続し、日経平均は一時、前営業日比257円84銭高の2万8190円04銭に上昇した。その後は、市場の関心が高い米雇用統計の発表を控え、徐々に動意に乏しくなった。 日経平均は7月終盤から、心理的節目の2万8000円を取引時間中に複数回、上回ったものの、終値では上回れていなかった。今後は2万8000円台での値固めが意識されそうだという。 市場では、日本株は引き続き割安だとして「(株価は)水準訂正に入っているようだ」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)との声が聞かれる。日経平均が2万8000円を上回ってきたことで「ボックスのレンジが変わるかが焦点」(藤原氏)になってきたという。

今年の2月以降、日経平均は2万6000円から2万8000円を中心としたボックス圏での推移が続いた。目先では、3月25日(高値2万8338円81銭)と6月9日(高値2万8389円75銭)の高値での攻防が見込まれている。

TOPIXは0.85%高の1947.17ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.85%高の1001.88ポイントで取引を終了。プライム市場の売買代金は2兆8716億6200万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼やその他製品、食料品など29業種で、値下がりは石油・石炭製品や鉱業、銀行業など4業種だった。 東京エレクトロンなど半導体関連株が堅調だったほか、指数寄与度の大きいファーストリテイリングは年初来高値を更新した。決算が好感されたキッコーマンや日本製鉄の上昇が目立ったほか、トヨタ自動車は前日には決算発表後に売られたがきょうは堅調だった。

一方、ENEOSホールディングスやメルカリは軟調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1359銘柄(73%)、値下がりは418銘柄(22%)、変わらずは61銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ休戦交渉難航、ハマス代表団がカイロ離れる 7日

ワールド

米、イスラエルへ弾薬供与停止 戦闘開始後初=報道

ワールド

アングル:中国地方都市、財政ひっ迫で住宅購入補助金

ワールド

岸田首相、「グローバルサウスと連携」 外遊の成果強
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが...... 今も厳しい差別、雇用許可制20年目の韓国

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表...奇妙な姿の超希少カスザメを発見、100年ぶり研究再開

  • 4

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 5

    ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行す…

  • 6

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    単独取材:岸田首相、本誌に語ったGDP「4位転落」日…

  • 9

    マフィアに狙われたオランダ王女が「スペイン極秘留…

  • 10

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 5

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 9

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 10

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中