ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発、米株高を好感 後場は様子見姿勢強まる

2022年07月04日(月)17時48分

7月4日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比218円19銭高の2万6153円81銭と、反発して取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影。(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比218円19銭高の2万6153円81銭と、反発して取引を終えた。前週末の米株高を好感し、朝方から堅調な展開となった。ただ、今晩は米国市場が独立記念日で休場のため、後場に入ってからは徐々に様子見姿勢が強まった。

日本株は、前週末の米株市場の流れが波及し、買い優勢でのスタートとなった。前場には一時、約300円高の2万6258円86銭まで上昇する場面もあったが、その後は上げ幅を縮小。後場は底堅さは維持したものの、値動きに乏しく方向感のない相場展開が続いた。

市場では、今週は米国で重要な経済統計の公表が控えているため、週前半は見送りムードが広がりやすいとの指摘が聞かれた。マーケット参加者の間では、「米経済の先行きについて程よい景気減速にとどまるのか、景気後退に陥ってしまうのか見方が分かれている」(国内証券)という。

米経済の動向を見極める上で、ISM非製造業景況指数や雇用統計の注目度が高まっているといい、「指標の発表までは日本株は上にも下にも行きにくい」(同)との声が聞かれた。

今後の日経平均の動向について、まだ明確なトレンドは見出せていないとの意見もあった。GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏は、「ドル建ての日経平均の動きをみると、まだ下落局面から抜け出せたとは言えない」と指摘。池田氏は「目先は2万7000円を回復できるかどうかが焦点になりそうだ」と話した。

TOPIXは1.34%高の1869.71ポイントで取引を終了。東証プライム指数は1.34%高の961.86ポイントで終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆4396億5500万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガス業や鉱業、卸売業など31業種で、値下がりは石油・石炭製品、保険業の2業種だった。

個別では、 大規模な通信障害が生じたKDDIは1.67%安で取引を終えた。東京エレクトロンやファーストリテイリングなど指数寄与度の大きい銘柄も軟調だった。一方、東京電力ホールディングス、東京エネシスなど電力株の一角は堅調に推移した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1515銘柄(82%)に対し、値下がりが286銘柄(15%)、変わらずが37銘柄(2%)だった。

*見出しを修正して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個

ワールド

「トランプ氏と喜んで討議」、バイデン氏が討論会に意

ワールド

国際刑事裁の決定、イスラエルの行動に影響せず=ネタ

ワールド

ロシア中銀、金利16%に据え置き インフレ率は年内
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中