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スイス中銀、インフレ高止まりなら引き締め躊躇せず=理事

5月23日、 スイス国立銀行(中央銀行)のメクラー理事はスイスのインフレ率が高止まりする場合、中銀が金融政策を引き締めるとの考えを示した。チューリヒのスイス国立銀で2021年12月撮影(2022年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[チューリヒ 23日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のメクラー理事は23日、スイスのインフレ率が高止まりする場合、中銀が金融政策を引き締めるとの考えを示した。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は同日、中銀預金金利について、9月末までにマイナス金利が解消される公算が大きいとの見通しを示した。
インフレ率が目標レンジの0─2%を外れる状態が続けば、スイス中銀もこれに追随する可能性がある。4月の国内インフレ率は2.5%上昇し、14年ぶり高水準となった。
メクラー理事は、スイス紙のインタビューで「想定するインフレ率が中期的に0─2%の範囲に収まらない場合、躊躇なく政策を引き締めるだろう」と述べた。
スイスの政策金利は現在、マイナス0.75%と世界最低水準。為替介入の意向とともに、過去7年間の金融政策の基本となっている。
メクラー氏は、物価上昇に対する対応について「インフレ動向と国内外の経済見通しの両方で決まる」と指摘。マイナス金利を巡っては、解除可能になればすぐに解除すると述べてきたが、いつになるかは分からないと話した。
7月にECBが利上げすれば追随するかどうかについては、言及を避けた。