ニュース速報

ビジネス

家計の金融資産、9月末は初の2000兆円に肉薄 株高・円安で押し上げ

2021年12月20日(月)09時55分

 12月20日、日銀が発表した7─9月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は9月末時点で1999.8兆円と2000兆円の大台に迫った。写真は円紙幣。2011年8月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 20日 ロイター] - 日銀が20日に発表した7─9月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は9月末時点で1999.8兆円と2000兆円の大台に迫った。前年比では5.7%増。株高・円安で投資信託や保険・年金の残高が増え、過去最高を更新した。

家計の金融資産のうち、「現金・預金」は前年比3.7%増の1072兆円で歴代2位の高水準。このうち現金は102.8兆円で過去最高となった。

「株式等」は28.6%増の218兆円、「投資信託」は24.0%増の90兆円。「保険・年金・定型保証」は1.1%増の539兆円で、投信と保険等はいずれも過去最高だった。

企業の金融資産も8.3%増の1250兆円で過去最高。「現金・預金」が4.4%増の321兆円でこちらも過去最高となった。「株式等」は10.2%増の371兆円だった。「対外直接投資」は11.0%増の160兆円で過去最高。

日銀の国債保有は538兆円。残高に占める比率は44.1%で6月末と変わらなかった。前年比では0.7%減と、2009年3月以来のマイナス幅。前年膨らんだ国庫短期証券の発行一巡が影響している。海外の保有額は164兆円で、残高に占める比率は13.4%。保有額、比率ともに過去最高となった。

(和田崇彦 グラフ作成・編集:田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マレーシア野党連合、ヤシン元首相がトップ辞任へ

ビジネス

東京株式市場・大引け=続落、5万円台維持 年末株価

ビジネス

〔マクロスコープ〕迫るタイムリミット? ソフトバン

ワールド

中国軍が台湾周辺で実弾射撃訓練、封鎖想定 演習2日
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中