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中国恒大株小動き、利払い期限切れでも下値限定 債務再編期待
12月8日、香港株式市場で、中国恒大集団は小動き。米ドル建て社債の一部について猶予期限までに利払いを履行しなかったことが判明し、大規模デフォルト(債務不履行)の可能性が強まったが、当局の監督下での債務再編に期待感があるため、下値は限定的。写真は香港の恒大ビル。9月撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu)
[香港 8日 ロイター] - 8日の香港株式市場で、中国不動産大手、中国恒大集団は小動きとなっている。米ドル建て社債の一部について猶予期限までに利払いを履行しなかったことが判明し、大規模デフォルト(債務不履行)の可能性が強まったが、当局の監督下での債務再編に期待感があるため、下値は限定的となっている。
中国当局が恒大に関与する姿勢を鮮明にすると同時に、市場はこの問題に慣れてきたため、市場関係者は債務危機の余波はそれほど広がらないだろうと予想。
恒大はもともと先月が期限となっていた8250万ドルの利払いを見送ってきた。正式にデフォルトとなれば、「クロスデフォルト」条項により約190億ドルのオフショア債が同時にデフォルトとみなされる。中国史上最大規模のデフォルトとなる可能性がある。
この日は、同業の佳兆業集団が取引停止となった。7日に満期を迎える4億ドルのオフショア債券がデフォルトする恐れがあると関係筋が明らかにしたのを受けた。