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中国保険会社、保有証券の貸借取引が可能に 空売り活性化も

2021年12月03日(金)20時01分

 12月3日、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は、保険会社による証券貸借取引を認めると発表した。写真は銀保監会の建物。2018年12月撮影(2021年 ロイター)

[上海 3日 ロイター] - 中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は3日、保険会社による証券貸借取引を認めると発表した。国内の株式・債券市場で空売りが活発化する可能性がある。

銀行、証券会社、投資信託会社は既に保有する証券を貸し出して金利収入を得ることができる。

銀保監会は声明で、保険会社は保有する株式や債券のリターンを高めることができると指摘した。「市場の流動性と活力の向上」にもつながるとした。

貸借取引を行うための資格基準を設定し、保険会社にリスク管理を強化するよう求めた。

統計によると、中国の保険会社が保有する債券・株・証券ファンドは10月末時点で11兆6000億元だった。

ウォーター・ウィズダム・アセット・マネジメントのヘッジ・ファンド・マネジャーは「空売りのメカニズムを改善することで市場のボラティリティーが低下し、証券の市場価格が本質的な価値に近づく」と述べた。

また市場でバブルが発生する可能性を抑制し、保険会社には新たな収入をもたらすとの見方を示した。

ロイター
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