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ファイザー、米と53億ドルのコロナ飲み薬供給契約 治療1000万回分

2021年11月19日(金)05時35分

米製薬大手ファイザーは18日、開発中の新型コロナウイルス感染症治療の飲み薬について、治療1000万回分を52億9000ドルで供給する契約を米政府と締結したと発表した。写真はイタリアで製造されたファイザーの新型コロナ飲み薬。11月16日、ロイターが入手(2021年 ロイター/Pfizer/Handout via REUTERS)

[18日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは18日、開発中の新型コロナウイルス感染症治療の飲み薬について、治療1000万回分を52億9000ドルで供給する契約を米政府と締結したと発表した。

価格は治療当たり約530ドル。

米食品医薬品局(FDA)から承認が下りれば、年内にも出荷を開始する見通しという。ファイザーは16日、FDAに同薬の緊急使用許可(EUA)の承認を申請したと明らかにした。

バイデン米大統領は声明で、ファイザーのコロナ飲み薬には「FDAによる完全な審査が依然として必要だが、米国民向けに十分な供給量を確保するために迅速に行動した」と指摘。無料かつ容易に供給できるよう準備を進めているとした。

ベセラ米厚生長官は、ワクチン接種は米国民の優先事項であることに変わりはないが、病院に行かずに済む治療薬を得ることは「救いの手になるかもしれない」と述べた。

ファイザーによると、来月末までに18万回分、2022年末までに少なくとも5000万回分を製造するという。

米政府はこれまでに、米製薬メルクとも同社などが開発する新型コロナ治療飲み薬の治療310万回分を22億ドルで確保している。価格は約700ドルと、ファイザーより高い。

ロイター
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