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何らかの金利対応が必要=英中銀チーフエコノミストのピル氏

2021年11月06日(土)03時57分

11月5日、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)の新チーフエコノミストのヒュー・ピル氏は、インフレの急上昇を防ぐために政策金利を引き上げる「何らかの必要性がある」との考えを示した。写真は10月31日、ロンドンの英中銀(2021年 ロイター/Tom Nicholson)

[ロンドン 5日 ロイター] - イングランド銀行(BOE、英中央銀行)の新チーフエコノミストのヒュー・ピル氏は、インフレの急上昇を防ぐために政策金利を引き上げる「何らかの必要性がある」との考えを示した。

BOEは4日の金融政策委員会で、7対2で金利の据え置きを決めた。昨年の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、初めて利上げすると見込んでいた多くの投資家の予想を裏切る結果となった。

据え置きに賛成したピル氏は5日、「委員会全体では、少なくとも今日の情報に基づいて政策金利に対して何らかの対応をする必要があるという認識があると思う」と語った。

英中銀は4日の委員会後に発表した声明で、経済が予想通りに推移した場合、政策金利を史上最低の0.1%から「今後数カ月で」引き上げる必要があると予想しているとした。

ピル氏は、委員会内で対応の必要性についての意見の隔たりは小さいと強調した。

ピル氏は、英中銀のオンライン説明会にラムスデン副総裁とともに出席し、ラムスデン氏の見解と距離を置きたくないと述べた。2日の委員会で利上げに賛成した2票のうち1票はラムスデン氏だった。

ピル氏は経済の勢いが最近なくなってきたことを多少懸念していると述べた。

ラムスデン氏は英国での最近のインフレ期待の高まりに対応するため、今行動を起こしたいと表明。「英国では比較的安定していた過去の平均値を大幅に上回る動きが見られる。これは私が懸念していたことだ」と語った。

ロイター
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