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米サンフランシスコなど、ワクチン接種証明義務化へ 屋内施設で
米カリフォルニア州サンフランシスコ市は12日、レストランの店内飲食やスポーツジムなどの屋内施設の利用に際し、新型コロナウイルスワクチン接種を完了していることを示す証明の提示を義務付けると発表した。写真は2020年12月撮影(2021年 ロイター/Stephen Lam)
[12日 ロイター] - 米カリフォルニア州サンフランシスコとルイジアナ州ニューオーリンズは12日、レストランやスポーツジムなど屋内施設の利用に際し、新型コロナウイルスワクチンの接種証明提示を義務付けると発表した。感染再拡大阻止に向けた措置。
ニューヨーク市も既に同様の方針を発表しており、少なくとも3つの米主要都市が、屋内施設でのワクチン証明提示を義務付ける見通しになった。
ニューオーリンズのルールは16日から実施され、ニューヨークと同様、少なくとも1回接種の証明が求められる。72時間以内の検査での陰性証明も認められる。
一方、サンフランシスコでは接種完了を示す証明書が求められ、20日から施行される。屋内施設の利用者だけでなく従業員も対象となり、従業員は10月13日までに接種完了を証明する必要がある。1000人以上の屋内イベントの参加者にも接種証明の提示が義務付けられる。
こうした中、保守層が多い州では、共和党知事によるマスク義務化禁止令に反して学校でのマスク着用を義務付けようとする動きが出ている。
テキサス州ヒューストンの教育委員会は12日夜、州のマスク義務化禁止令に反し、教室でのマスク着用義務を巡り投票を行う。地元紙によると、大半の委員が義務化を支持しており、承認される公算が大きい。
民主党知事が率いるカリフォルニア、イリノイ、ケンタッキー、ニュージャージ各州は、全ての学校でマスク着用を義務化している。
ロイターの集計によると、米国では1日当たりの新規感染者数が過去2週間で倍増し、半年ぶり高水準に達している。1日当たりの死者の平均もここ2週間で85%増加した。