ニュース速報

ビジネス

米債務上限引き上げ巡る与野党の攻防再燃、上限凍結の失効目前に

2021年07月22日(木)05時46分

7月21日、米議会で連邦政府債務上限引き上げを巡る与野党の攻防が再燃した。上限適用停止措置の失効を月末に控える中、妥結が遅れれば、政府機関の閉鎖や債務不履行(デフォルト)に陥る可能性がある。写真は2020年3月、ワシントンの国会議事堂(2021年 ロイター/Tom Brenner)

[ワシントン/米大統領専用機上 21日 ロイター] - 米議会で21日、連邦政府債務上限引き上げを巡る与野党の攻防が再燃した。上限適用停止措置の失効を月末に控える中、妥結が遅れれば、政府機関の閉鎖や債務不履行(デフォルト)に陥る可能性がある。

野党共和党の上院トップ、マコネル院内総務は、民主党が数兆ドル規模の大型インフラ投資計画を推進していることを踏まえ、「債務上限引き上げを支持する共和党員はいないだろう」と述べた。

さらに、上院民主党が単独採決を目指す3兆5000億ドル規模のインフラ計画は米経済における金融安定を脅かすと警告した上で、同計画に債務上限への対応策を盛り込むよう提案した。

上院民主党トップのシューマー院内総務は、マコネル氏の発言を「恥知らずで皮肉で、完全に政治的」と批判。さらに、米債務の一部は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に対応する緊急支援に関連していると強調した。

ホワイトハウスのサキ報道官は、債務上限を巡り与野党の間に溝があるものの、「上限の引き上げ、もしくは一時停止に向けて、議会が適宜行動するものと期待している」と述べた。

米議会予算局(CBO)は同日、上限適用停止措置を延長する法案が議会で承認されなければ、10月または11月に特定の給付プログラムへの資金提供などが滞ったり、債務不履行に陥ったりする可能性があるとした。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

再送米PCE価格指数、3月前月比+0.3%・前年比

ワールド

「トランプ氏と喜んで討議」、バイデン氏が討論会に意

ワールド

国際刑事裁の決定、イスラエルの行動に影響せず=ネタ

ワールド

ロシア中銀、金利16%に据え置き インフレ率は年内
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中