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FRB、コロナ禍終了まで支援策維持の必要=セントルイス連銀総裁
米セントルイス地区連銀のブラード総裁は8日、新型コロナウイルスの感染拡大が明らかに収束するまで、FRBは景気支援策を縮小させるべきではないとの考えを示した。写真は2015年2月、ニューヨークで撮影(2021年 ロイター//Lucas Jackson/File Photo)
[ワシントン 8日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は8日、新型コロナウイルスの感染拡大が明らかに収束するまで、連邦準備理事会(FRB)は景気支援策を縮小させるべきではないとの考えを示した。
ブラード総裁は南イリノイ大学が主催したオンラインイベントで「パンデミック(世界的大流行)の終息を望んでいるが、まだ終息していない」とし、「戦いが終わった後に次の措置を検討するというのが政策担当者の適切なスタンスだ」と述べた。
その上で、パンデミックが終息するまでFRBは金融政策の変更について議論もしてはならないと指摘。FRBは現在のガイダンスで、政策を巡る議論は雇用と物価を巡る目標達成に向け一段の進展次第としているが、ブラード総裁は新型コロナの克服が条件になるとし、「まずパンデミックを終わらせなければならない。まだリスクは存在しており、事態が別の方向に向けて動き出す可能性もある」と語った。
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