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日経平均は反発、89円高 決算・FOMC控え様子見ムード
東京株式市場で日経平均は反発した。写真は東京証券取引所の業務風景。2015年8月26日に撮影。(2021年 ロイター/Yuya Shino )
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。26日の米国株式市場は主要3指数が下落したものの、日経平均は前日に下落した幅を埋める形でしっかりとした動きとなった。ただ、企業決算の発表や連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちで徐々に模様眺めとなり、積極的に上値を追う展開にはならなかった。個別では、好決算銘柄への物色が引き続き活発となった。
日経平均は反発スタート後、前営業日比208円81銭高の2万8754円99銭で高値を付けた。ただ、その後は上げ幅を徐々に縮小。一時マイナス圏に転落する場面もみられたが、その後は持ち直し2万8600円台での一進一退の値動きが継続した。
市場では「物色のトレンドが混在しており、景気敏感・内需系を問わずしっかり。高値警戒感があるなかでも、決算を控えた物色が活発化している。今週は業績のいい銘柄の決算が中心となっているが、来週以降は出遅れ銘柄の決算が始まる。物色の幅はこれから広がるだろう」(岩井コスモ証券の投資情報センター長、林卓郎氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.65%高で午前の取引を終了。市場では「日経平均は30年ぶりの高値水準となっている半面、TOPIXは2018年以来。やれやれ売りが出やすい水準ではあるが、きょうは出遅れ株に見直し買いが入っているようだ」(国内証券)との声も聞かれた。東証1部の売買代金は2兆6188億7900万円。東証33業種では、不動産業、電気機器、食料品などの23業種が値上がりする一方、海運業、鉄鋼、空運業などの10業種は値下がりした。
個別では、日東電工が続伸し7.91%高。26日に2021年3月期の連結営業利益予想を900億円に上方修正すると発表したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークの増加で、パソコン向けなどのコンデンサー需要が拡大した。
そのほか、ファナック、サイバーエージェントなど決算発表を控える銘柄がしっかりとなったほか、キーエンス、キヤノンが大幅上昇。半面、エムスリーは大幅下落したほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリングもさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がり1291銘柄に対し、値下がりが814銘柄、変わらずが85銘柄だった。
日経平均
終値 28635.21 +89.03
寄り付き 28665.34
安値/高値 28,542.00─28,754.99
TOPIX
終値 1860.07 +12.07
寄り付き 1856.93
安値/高値 1,851.33─1,862.05
東証出来高(万株) 115958
東証売買代金(億円) 26188.79