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アムジェン・武田など3社、コロナ治療薬の連携臨床試験開始

2020年12月01日(火)12時17分

 11月30日、米バイオ医薬品のアムジェン、ベルギーの製薬UCB、武田薬品工業の3社は、それぞれの医薬品計3種類が新型コロナウイルス感染症の入院患者の症状を緩和できるかどうかを調べる世界的な臨床試験を連携して始めた。写真は武田のロゴ。2018年11月、米マサチューセッツ州ケンブリッジで撮影(2020年 ロイター/Julie Steenhuysen)

[30日 ロイター] - 米バイオ医薬品のアムジェン、ベルギーの製薬UCB、武田薬品工業の3社は30日、それぞれの医薬品計3種類が新型コロナウイルス感染症の入院患者の症状を緩和できるかどうかを調べる世界的な臨床試験を連携して始めた。

3社は製薬やバイオ技術の20社以上でつくる「COVIDリサーチ・アンド・デベロップメント・アライアンス」のメンバー。コロナ治療薬の迅速な開発で協力するグループだ。

対象はアムジェンの乾癬治療薬「オテズラ」、武田の実験用抗炎症薬「ラナデルマブ」、UCBの実験用免疫系阻害剤「ジルコプラン」。新型コロナウイルス感染に伴う免疫の過剰反応を防げるかを試験する。こうした過剰反応は人体の組織や器官を損ない、重症化したり死に至ったりすることもある。

アムジェンの研究責任者、デービッド・リース氏は「ワクチンが普及するまでの間に人命を救えるかもしれない選択肢を見出したい」と述べた。

集中治療室の患者とそれ以外の入院患者の双方を対象にする。臨床試験の実施地域は、多様な地理的要件で感染が増えたり減ったりすることを想定し、米国、ブラジル、メキシコ、ロシア、南アフリカなどを含める。

今後数カ月のうちに、抗ウイルス剤や免疫反応を調整する医薬品なども研究する可能性がある。

ロイター
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