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ウイグル「収容施設」正当化できず、米大統領副補佐官が中国非難
米国のポッティンジャー大統領副補佐官(国家安全保障担当)は23日、中国にあるイスラム系ウイグル族の「収容施設」は正当化できないと述べ、対応を非難した。写真はポッティンジャー氏(中央)。2017年5月撮影(2020年 ロイター/Mark Schiefelbein)
[ワシントン 23日 ロイター] - 米国のポッティンジャー大統領副補佐官(国家安全保障担当)は23日、中国にあるイスラム系ウイグル族の「収容施設」は正当化できないと述べ、対応を非難した。
ポッティンジャー氏はトランプ大統領の中国政策をまとめた主要人物。英シンクタンク、ポリシー・エクスチェンジが実施したオンラインイベントで中国語で講演し、「中国の思想や宗教、道徳律で国内に収容施設を設けることを正当化するものはない」と述べ、中国国民向けに訴えるとした。
この発言は、11月3日の大統領選前に中国に対する強硬姿勢を一段と強化するもの。共和党のトランプ大統領は中国への強い姿勢を外交政策の主要な柱としてきた。
米国は中国の新疆ウイグル自治区におけるウイグル族やその他の少数派イスラム族の扱いを非難し、一部当局者に制裁を科している。ただ今のところ、中国の行動を集団虐殺や人道に対する罪と指定するまでには至っていない。指定した場合、法的な意味合いが出てくるため、中国に対してより強硬な行動を取る必要が出てくる。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、供給網における中国の存在の大きさが改めて示されたが、ポッティンジャー氏はトランプ大統領が2期目も引き続き供給網を多様化し、一国への依存を減らすよう取り組むと述べた。