ニュース速報

ビジネス

ホンダ、サイバー攻撃で生産休止中の全工場が操業再開 

2020年06月12日(金)13時17分

 6月12日、ホンダは、サイバー攻撃を受けて生産を休止していた工場すべてが現地時間11日までに再開したと明らかにした。写真はジュネーブで昨年3月撮影(2020年 ロイター/Pierre Albouy)

[東京 12日 ロイター] - ホンダ<7267.T>は12日、サイバー攻撃を受けて生産を休止していた工場すべてが現地時間11日までに再開したと明らかにした。サイバー攻撃により、8日午前に社内ネットワークシステムに障害が発生。この影響で国内外の一部工場で生産・出荷が一時停止した。停止による生産台数への影響は非公表だが、広報担当者によれば、生産の遅れは挽回できるとして「事業への影響は特段ない」としている。

今回のサイバー攻撃では、何者かが外部から社内サーバーに侵入後、ウイルスを拡散させた。ウイルス拡散の影響は生産管理システムにも及び、インドとブラジルの二輪車工場、トルコと北米の四輪車工場が一時生産休止に追い込まれた。各工場は順次復旧し、稼働をすでに再開。最後まで休止が続いていた米国オハイオ州のメアリズビル、イーストリバティ、パフォーマンス・マニュファクチャリング・センターの3つの四輪車工場も11日までにすべて再開にこぎつけた。

北米ではコールセンターの受付やリース契約業務もできない状態になった。現在、復旧作業は始まっているものの、全面再開にはまだ至っていない。

サイバー攻撃を受けた8日当日は、国内の寄居(埼玉県寄居町)と狭山(埼玉県狭山市)の四輪車工場で、出荷前に完成車に不具合がないかどうかを確認する「完成車検査システム」がシステム障害の影響を受けたため、出荷を一時見合わせたが、同日午後には再開した。

一方、当初は鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)もシステム障害の影響で8日に出荷を停止したと伝えられたが、実際には影響を受けておらず、出荷も止まっていないという。中国の工場も影響は出ていない。広報担当者はまた、「顧客・社員いずれの個人情報も漏えいしていない」といい、誰がどう不正にアクセスし、国内と海外のどちらから侵入したかなど詳細に関しては「セキュリティーの関係で答えられない」としている。

システム障害は8日午前9時ごろに発生。外部から社内サーバーに侵入され、ウイルスが拡散されたことが判明。生産管理などのシステムのほか、一部社員のパソコンもウイルスに感染していた。社員はメールのやり取りなどもできなくなった。コロナウイルス感染防止のため、社員の多くが在宅勤務中だったため、9日は間接部門を中心に有給休暇の取得を推奨した。現在は一部の社員を除き、パソコンを使用して通常業務を行っているという。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政府機関の一部が閉鎖、短期間の公算 予算案の下院

ビジネス

中国1月製造業PMIが50割れ、非製造業は22年1

ワールド

トランプ氏、労働統計局長にベテランエコノミスト指名

ワールド

焦点:トランプ政権、気候変動の「人為的要因」削除 
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 2
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵士供給に悩むロシアが行う「外道行為」の実態
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 5
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 6
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 7
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 8
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中