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ECB、マイナス金利の副作用を注視=レーン専務理事
21日、欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストはマイナス金利政策を擁護しながらも、リスクは認識しており、ECBが副作用について注視していると述べた。写真はレーン専務理事。2019年9月撮影(2020年 ロイター/Gary He)
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストは21日、マイナス金利政策を擁護しながらも、リスクは認識しており、ECBが副作用について注視していると述べた。
レーン氏はニューヨークでの講演で、「政策緩和が逆効果を招き、銀行の信用状態が逼迫する事態を引き起こす、いわゆるリバーサルレートという政策金利の水準がある可能性に注意している」と述べた。
また、「理事会はマイナス金利が銀行の収益に与える影響が実体経済に対する金融政策の伝搬を損なうリスクも注視している」と語った。
このほか、「利用可能なデータは、ECBの金利に関するフォワードガイダンスがこれまでも、そして引き続き効果的な金融政策ツールであることを示すほか、金融情勢と経済に対するフォワードガイダンスの伝搬が安定的であることを示唆している」と述べた。
3月12日に開かれる次回のECB理事会では政策の現状維持が予想されているが、中国の新型コロナウイルスによる影響で短期的な経済見通しは引き下げられる見通し。