ニュース速報

ビジネス

世界販売の40%以上をEV・HVに、30年までの目標=SUBARU

2020年01月20日(月)17時04分

 1月20日、SUBARU(スバル)は、脱炭素社会の実現に向けて、2030年までに全世界販売台数の40%以上を電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)にする目標を発表した。写真は都内で昨年10月撮影(2020年 ロイター/Soe Zeya Tun)

[東京 20日 ロイター] - SUBARU(スバル)<7270.T>は20日、脱炭素社会の実現に向けて、2030年までに全世界販売台数の40%以上を電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)にする目標を発表した。30年代前半には生産・販売するすべてのスバル車に電動技術を搭載する。

同社は30年時点での世界販売台数の目標数値は公表していないが、25年には19年比で約25%増となる130万台を目指している。

50年には燃料採掘から車両走行(Well-to-Wheel)に至るまでの新車平均(走行時)の二酸化炭素(CO2)排出量を10年比で90%以上削減する計画だ。

中村知美社長は同日の説明会で、30年までに世界販売の40%以上をEVとHVにする目標を掲げた理由について「30年の時点でこのくらいやっておかないと、50年のCO2削減目標の実現に向けたシナリオが描けない」と述べた。

EVとHVの構成比率は非公表。中村社長は日本、米国、欧州など主要な市場における電動車の需要動向は「それぞれ違う」と指摘し、市場の変化を「しっかりと見定めたい」とした。

HVについて同社はすでに「eーBOXER」と呼ばれるマイルドHVを投入しているが、20年代前半にはスバル独自の技術にトヨタ自動車<7203.T>のHVシステムを融合したストロングHVのタイプも追加する。EVは、トヨタと共同開発するスポーツ多目的車(SUV)を20年代前半に発売する予定。

*情報を追加しました。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個

ワールド

「トランプ氏と喜んで討議」、バイデン氏が討論会に意

ワールド

国際刑事裁の決定、イスラエルの行動に影響せず=ネタ

ワールド

ロシア中銀、金利16%に据え置き インフレ率は年内
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中