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米卸売在庫、10月0.1%増 速報値から下方改定

2019年12月07日(土)01時59分

[ワシントン 6日 ロイター] - 米商務省が6日発表した10月の卸売在庫は前月比0.1%増と、速報値の0.2%増から下方改定された。衣料が3年超ぶりの大幅な落ち込みだった。在庫投資が第4・四半期国内総生産(GDP)を押し下げる方向に働く可能性があることを示唆した。

9月の卸売在庫は0.7%減だった。10月の前年同月比は3.8%増だった。

GDPの算出に利用される自動車を除いた卸売在庫は前月比0.2%増加した。

在庫は2018年第3・四半期から19年第1・四半期まで大幅に伸びた後、第2・四半期から減速している。過剰在庫に伴い企業は受注を控え、製造業活動の低迷につながった。

こうした中でも、在庫投資は第3・四半期にGDPを押し上げる方向に働き、貿易赤字による押し下げ要因を相殺した。第3・四半期GDPは年率で2.1%増だった。第2・四半期GDPは2.0%増だった。

第4・四半期GDPの予想は約1.8%増となっている。

10月の卸売在庫の内訳は、自動車が前月比0.4%減。9月は1.3%減だった。衣料は1.4%減と、16年9月以来の大幅な落ち込みだった。9月は0.1%増だった。

家具や専門機器も減少した。石油製品は3.7%減だった。

10月の卸売売上高は前月比0.7%減と、18年12月以来の大幅な落ち込みだった。9月は0.1%減少していた。

内訳は、自動車が0.6%増。9月は3.0%減少していた。衣料は2.4%減。9月は3.6%増加していた。

10月の売り上げペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は1.37カ月と、16年5月以来の高水準だった。9月は1.36カ月だった。

ロイター
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