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米株は小幅反落、低調な米指標が重し 決算堅調
16日の米国株式市場は小幅に反落して取引を終えた。ニューヨーク証券取引所で3日撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場は小幅に反落して取引を終えた。米企業の第3・四半期決算は全体的に堅調だったが、低調な米経済指標と地政学的な緊張感が重しとなった。
マイクロソフト
朝方発表された9月の小売売上高は前月比0.3%減と、2月以来7カ月ぶりに落ち込んだ。製造業の弱含みがより広範な経済に波及している懸念が高まった。
インバーネス・カウンセルの首席投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は、小売売上高について「経済の消費者側でストレスの兆候が示されたはおそらく初めてだろう」とし、「個人消費は米経済の救い手とされてきただけに、やや衝撃的だった」と述べた。
米中貿易摩擦を巡っては、前日に米議会下院が香港の抗議デモを支援する法案や決議案を可決したことで不透明感が高まった。
また、トランプ米大統領は16日、先週発表した中国との「第1段階」の通商合意の書面化に向けた作業が行われているとし、チリで来月開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で中国の習近平国家主席と会談するまでに署名する公算は小さいと述べた。
グリスキー氏は「市場がネガティブな出来事に反応しないのは驚きだ。その一部は月末に米連邦準備理事会(FRB)が利下げする観測や企業決算が予想外に好調であるためだ」と述べた。
リフィニティブのアナリスト予想によると、S&P総合500種指数採用企業の2019年第3・四半期利益は、前年同期比3%減少する見通し。減益なら2016年以降で初。ただ、これまでに第3・四半期決算を発表した43社のうち、利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は86%に上る。
金融大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)
ユナイテッド航空
S&Pの主要11セクター中、6セクターが下落。エネルギー<.SPNY>とテクノロジー<.SPLRCT>の下落率が大きかった。
自動車大手ゼネラル・モーターズ
動画配信サービス大手ネットフリックス
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.08対1の比率で上回った。ナスダックでも1.07対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は60億6000万株。直近20営業日の平均は67億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27001.98 -22.82 -0.08 26972.3 27058.3 26943.2 <.DJI>
1 4 9
前営業日終値 27024.80
ナスダック総合 8124.18 -24.52 -0.30 8119.81 8146.15 8103.38 <.IXIC>
前営業日終値 8148.71
S&P総合500種 2989.69 -5.99 -0.20 2989.68 2997.54 2985.20 <.SPX>
前営業日終値 2995.68
ダウ輸送株20種 10432.81 +46.52 +0.45 <.DJT>
ダウ公共株15種 859.40 +2.30 +0.27 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1601.79 -23.90 -1.47 <.SOX>
VIX指数 13.67 +0.13 +0.96 <.VIX>
S&P一般消費財 958.85 +3.89 +0.41 <.SPLRCD>
S&P素材 360.28 +1.09 +0.30 <.SPLRCM>
S&P工業 651.04 -0.28 -0.04 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 619.84 +0.53 +0.09 <.SPLRCS>
S&P金融 464.84 -1.14 -0.25 <.SPSY>
S&P不動産 242.99 -0.29 -0.12 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 422.81 -6.41 -1.49 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1057.20 -1.25 -0.12 <.SPXHC>
S&P通信サービス 170.89 +0.25 +0.14 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1436.23 -10.23 -0.71 <.SPLRCT>
S&P公益事業 322.03 +0.76 +0.24 <.SPLRCU>
NYSE出来高 7.89億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22540 + 50 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 22520 + 30 大阪比 <0#NIY:>