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ドル113円前半、株の下げ幅拡大で軟調
11月16日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の113円前半。米国株安懸念から日経平均が下げ幅を拡大する中、113円前半で上値が重くなった。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)
[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の113円前半。米国株安懸念から日経平均が下げ幅を拡大する中、113円前半で上値が重くなった。
朝方から午後3時過ぎまでの値幅は113.29―113.62円と極めて狭く、「昨日の英ポンドの動きと比べたら、ドル/円は『静止画像』のようだ」(外為アナリスト)との意見も聞かれた。
前日、英ポンド/円は147.91円から144.25円まで急落したが、きょうは145円を中心とする小幅な値動きに収まっている。しかし市場では、12月初旬とみられるブレグジット協定案の議会承認に「失敗する可能性が高まった」(外銀)として、ポンドの一段安に警戒感を示す声が相次いでいる。
一方、今月末に予定される米中首脳会談に対する不透明感は、ドル/円の上値を抑える一因となっている。
米政府当局者は15日、米国からの通商改革要請を受けた中国の回答について、米中首脳会談での貿易問題打開につながる可能性は低いとの見解を示した。ロイターは14日、米国から要請のあった幅広い通商改革に対し、中国が書面で回答したと報じていた。[nL4N1XQ6B2]
ブルームバーグによると、ロス米商務長官は、米国は中国製品に対する1月の関税引き上げを依然として計画している。首脳会談について、楽観的に見積もっても、貿易摩擦の解消に向けたさらなる協議の「枠組み」で合意するにとどまるとの見方を示した。[nL4N1XR16S]
「米政権中枢には、中国とのパイプ役を務められる人物がいないのではないか。強硬派ばかりでは、話がまとまらず金融市場にとってもマイナスだ」(証券会社)との見方が出ていた。
米原油先物
原油相場については「13日間にわたって下げ続け、一時は1日で7%安にもなったので、いったんは底入れしたとみている。年末にかけては50ドル半ばから後半で推移しそうだ」(国内アナリスト)という。
ただ「中国の景気減速や欧州、特にドイツの成長率がマイナス圏に沈んだことなど、グローバルな景気減速とそれに伴う需要低下による原油安の地合いは続くだろう」(同)という。
ドル/円
午後3時現在 113.33/35 1.1340/44 128.53/57
午前9時現在 113.55/57 1.1322/26 128.59/63
NY午後5時 113.62/65 1.1326/30 128.74/78
(為替マーケットチーム)