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りそなの4―9月期当期利益は+29.8%、関西地銀の統合効果
11月9日、りそなホールディングスが発表した2018年4―9月期当期利益は、前年同期比29.8%増の1221億円となった。4月に傘下に収めた関西アーバン銀行などの利益や統合による一時利益が計上されたため。都内で2011年に撮影(2018年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 9日 ロイター] - りそなホールディングス<8308.T>が9日発表した2018年4―9月期当期利益は前年同期比29.8%増の1221億円となった。4月に傘下に収めた関西アーバン銀行などの利益や統合による一時利益が計上されたため。
りそなは今年4月に中間持ち株会社、関西みらいフィナンシャルグループの下に従来からある近畿大阪銀行に加え、関西アーバン銀行とみなと銀行を統合。2つの地銀の収益が2019年3月期から加わることになった。4―9月期にはこれに加え、統合の一時利益として398億円が乗ったことも収益を大きく押し上げた。
地銀の統合効果を勘案しない実質ベースでも、売上高に相当する業務粗利益が前年同期比1.1%増の3368億円となり、中間期では12年ぶりの増益となった。
収益の下押し要因となっている利ざやの縮小による貸出金収益の減少を、手数料収益で補いつつある。国内貸出金収益は55億円減少したが、手数料収益は67億円増加した。ファンドラップや保険、住宅ローン関連の手数料収益が好調だった。
会見した東和浩社長は「手数料収益の比率を高める収益構造改革が進んでいる」と語った。
2019年3月期当期利益見通しは、前年同期比15.3%減の2000億円の目標を据え置いた。18年3月期に生じた地銀統合に関連した税効果による利益がはく落するため。
(布施太郎)