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現在の米金融政策は適切、追加利上げは不要=セントルイス連銀総裁

2018年10月19日(金)00時57分

 10月18日、米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、連邦準備理事会(FRB)による直近の利上げで金融政策は適切となったため、インフレがなお抑制された現在のような状況下ではこれ以上の利上げの必要はないとの考えを改めて示した。写真はワシントンのFRB本部。8月撮影(2018年 ロイター/Chris Wattie)

[メンフィス 18日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は18日、連邦準備理事会(FRB)による直近の利上げで金融政策は適切となったため、インフレがなお抑制された現在のような状況下ではこれ以上の利上げの必要はないとの考えを改めて示した。  

同総裁はエコノミック・クラブ・オブ・メンフィスで行った講演で、現在2.00─2.25%に設定されているフェデラルファンド(FF)金利誘導目標について「現在の政策金利は適正水準にある」とし、予見できる将来において「現在の政策金利水準を維持することが適切な政策となる」と述べた。

ブラード総裁は来年、FOMCの投票権を持つメンバーとなる。

FRBは9月25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)で直近の利上げを決定。前日公表の同FOMCの議事要旨では、今年3回目の利上げとなった9月の利上げは全会一致で決まり、当局者が金利は今後も上昇するとの見方でおおむね一致していたことが明らかになっている。

FRBの最新の経済見通しによると、FRBは12月に追加利上げを実施し、来年は数回の利上げを実施した後は、2020年のある時点で金利は3.40%近辺に達すると見られている。

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