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米経済見通し「際立って良好」、段階的利上げは適切=FRB議長
10月2日、米連邦準備理事会のパウエル議長は、米経済見通しは「際立って良好」とし、低水準の失業率に伴う物価上昇に備え、段階的な利上げの継続が適切との見解を示した。9月撮影(2018年 ロイター/ALEXANDER DRAGO)
[ボストン 2日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は2日、米経済見通しは「際立って良好」とし、低水準の失業率に伴う物価上昇に備え、段階的な利上げの継続が適切との見解を示した。
パウエル議長はボストンで講演し、失業率が4%を下回り、賃金が上昇しているにもかかわらず、インフレが小幅な伸びにとどまっている状況は「歴史的に見ても異例な」局面と指摘。さらに、FRBの見通しは出来過ぎた話ではなく、「異例の時期にある証だ」と語った。
同時に、インフレ期待が目標から逸脱するようであれば、FRBは断固として対応する用意があると言明。インフレ率が著しく上昇することを想定していないとしつつも、リスクを注視していると語った。
また、賃金の上昇は労働市場の過熱やインフレ高進リスクを示唆していないとし、労働市場の引き締まりや貿易摩擦を巡るリスク、賃金の上昇にもかかわらず、インフレ心理は根付いていないとの認識を示した。
議長は「米経済が強固で、失業率が50年ぶりの低水準にあり、インフレ率もFRBの目標である2%近辺にあると自信を持って言明できる」とし、「FRB内外の基本見通しはおおむね一致している」と語った。