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ドル111円半ば、材料待ちで動意薄
8月30日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円半ばだった。午前は日経平均の上げ幅が縮小したことや、弱いオーストラリアの経済指標でクロス円が下落したことなどを受けて弱含む場面があった。ただ、そこから下げの勢いは強まらなかった。写真は2016年11月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 30日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円半ばだった。午前は日経平均の上げ幅が縮小したことや、弱いオーストラリアの経済指標でクロス円が下落したことなどを受けて弱含む場面があった。ただ、そこから下げの勢いは強まらなかった。
ドルは朝方から111.60─70円台で推移していたが、午前10時半過ぎに111.51円まで下押しした。オーストラリアの一連の経済指標が予想外に弱かったことで豪ドル売りが強まり、豪ドル/円が下落。ほぼ同時進行で日経平均も上げ幅を縮め、ユーロ/円や英ポンド/円などが弱含んだ。こうしたクロス円での円高がドル/円にも波及した。
市場では「前日、ドル/円の上げが急だったので、早めに利益を確定しておこうという参加者もいたとみられる」(外為アナリスト)との指摘もあった。
111.51円に下落した後は小幅に持ち直し、午後は111.60円台で膠着感を強めた。
市場では、手掛かり材料不足を指摘する声が多い。「自民党総裁選や日米首脳会談、米連邦公開市場委員会(FOMC)など、レンジを突破できそうなイベントは日程的に結構先。9月前半も材料難でしんどそうだ」(邦銀)との声が出ていた。
今晩は米国で新規失業保険申請件数や7月の個人所得・消費支出などが発表される。
ドル/円
午後3時現在 111.64/66 1.1688/92 130.50/54
午前9時現在 111.68/70 1.1707/11 130.76/80
NY午後5時 111.65/69 1.1706/10 130.74/78
(為替マーケットチーム)